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ポルトガルで愛される鍋
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ポルトガル料理でよく使われるカタプラーナ、という鍋をご存じでしょうか。銅製の打ち出し鍋で、中華鍋を2つ合わせたような円盤型をしています。取っ手できっちりと蓋を閉められるようになっているため密閉性が高く、熱伝導率が良いのが特徴です。そんなポルトガルの鍋を使った料理と出会えるのも、adding:blueのユニークさ。使う素材は、鯛やミル貝、アサリなどの魚介、そして新じゃがや新玉ねぎ、アスパラガスなどの春の野菜です。まず鯛の表面を焼いて香ばしくしたら、野菜と共にカタプラーナへ。白ワインを加え、蓋をし、オーヴンで火を入れます。途中、貝類を加え、さらに煮詰めれば出来上がりです。蓋を開けた途端に広がる、海の香り。カタプラーナだからこそ、素材そのものの良さをそこなわず、少ない水分で旨味を上手に引き出せるのです。ふんわりと仕上がった魚介や野菜は、シンプルで優しいおいしさ。お好みで、岩塩やペッパー、オリーブオイルを加えます。具のおいしさと共に忘れられないのが、やはり汁の旨味。具として食した貝の殻をスプーンのように使って、味わってはいかがでしょう。
遠く離れたポルトガルの地で、人々に愛され、親しまれているカタプラーナ。その鍋を使った魚介料理は、なぜか私たち日本人にも懐かしく、ホッとする味わいです。



長澤 宜久 長澤 宜久
1965年生まれ。
'91年に渡仏。二ツ星「ラ・マドレーヌ」、三ツ星「ラ・コートドール」他、数々の星つきレストランからブラッスリー 、カフェまで多くのフランス各地方の名店にて経験を積む。帰国後、'97年より国内のレストランでキャリアを重ね、2001年に港区 ・南青山の「アディング・ブルー」のシェフに就任。「特別の日に行くフランス料理店ではない、普段使いが出来る料理店」をコン セプトに素朴なフランス料理の数々に多くのファンが訪れている。2007年、千代田区・丸の内「resonance」グランシェフに就任。
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